Saturday 15 October 2011

Catania, Sicilia - エトナさんの麓

エトナさん。
ヨーロッパ最大の活火山。標高3,350メートル。富士山より少し低いくらい。
今でも頻繁に噴火があるので、いつもモクモクと煙をあげている。

写真が悪くてごめんなさい。(空港から最後に撮った写真。)もっともっともっと、本物のエトナは綺麗です。


相方は富士山になぞらえて、エトナを”エトナさん”と呼ぶ。(いや、本人は”エトナ山”のつもりだろう。)
それを聞いた相方の友人も”エトナさん”と呼ぶようになった。
私がカターニアに行って、相方や友人など仕事仲間と合流したとき、まじめな顔をしてイタリア語で「エトナさん、なんちゃらかんちゃら、、、」と話しているので、「え? イタリア語で”エトナさん”って言うの?」と聞いたら、「富士山の真似した」と言われた。
二人が言う「エトナさん」。どうも「エトナ山」にはとれないので、私は敬愛の気持ちを込めて「山」ではなく「さん」にして「エトナさん」ととらえることにした。



今月のはじめに、そんなエトナさんの麓の街、シチリアのカターニアに行ってました。

今回の目的は相方の仕事。
今年のフェンシング世界選手権がカターニアで開催された。8日に行われた開会式に携わっていたので、しばらく相方はカターニアのB&Bに缶詰め状態で準備に追われてました。
※相方はスポーツ関係ではありません。美術関連です。どう見ても、スポーツからはほど遠いタイプですので。

世界選手権という大きな舞台に携わるという今までとは違う仕事を引き受けた相方の成果を見届けるため、飛行機自腹で(当たり前だって、、、)行ってきました、初のシチリア。

開会式当日朝まで相方はバッタバタだったものの、開会式は無事終了。とーっても素晴らしかったです。感動しました。
相方も素晴らしいチームの一員として良い仕事ができて喜んでいます。このお仕事に声をかけてくれた友人、仲間達に感謝の気持ちでいっぱいです。

ま、その話は置いといて、、、カターニアの街を紹介しましょう。





こちらカターニアのドゥオモ広場。
バロック様式のドゥオモが印象的。

わかるかな。クーポラの屋根とか、ドゥオモの右隣の建物の壁が灰色なの。
ぜーんぶ、エトナさんから吹き上がる粉塵で黒くなったもの。



ここだけでなく、道路の敷石、建物の壁、あちこち真っ黒。
建物はなぜか壁が黒くて、柱や窓の周囲が白く、意外にも綺麗なコントラストを作ってます。
もっとエトナさんの近くに行くと、火山灰が舞った後の雨の日は、かなり気をつけないと車もバイクも人も、すべりまくるそうです。危ない、危ない。





カターニアの街は、あちこちに溶岩が使われてます。

石や煉瓦を積み上げた壁には、ところどころに溶岩があったり、ドゥオモの柱もこの通り。グレーです。

溶岩でデコレーションしてある教会って初めて見た!









そして、ドゥオモの前、ドゥオモ広場にいる象さん。
こちらも溶岩でできてます。

何で象なんだろう? 地元の人に聞いたけど、色んなこと言われて、よくわかんなかった、、、。

ここシチリアはアフリカに近いので、オベリスク型のモニュメントになっているらしいです。
※オベリスクは古代エジプトの時代に制作されることが多かったようです。







こちらにも象さん。
これはドゥオモ広場(Piazza Duomo)からエトナ通り(Via Etna)を上がっていくとある、ベッリーニ公園(Villa Bellini)。
似たような図柄が、エトナ通り沿いの大学広場(Piazza Università)にもあります。

「A」は何なのか?
これも地元の人に聞いたのですが、「知らない」と言われた〜。
「多分、カターニアの守護聖人、聖アガタの「A」だよ!」と急に自信ありげに付け加えてくれましたが、定かではありませぬ、、、。






カターニアは作曲家のヴィンチェンツォ・ベッリーニが生まれた街。
それに関係なくとも、劇場がたくさんある街。今でも劇場に足を運ぶ人が多いんだとか。優雅でいいな〜。


写真左側はマッシモ・ベッリーニ劇場です。











ローマ時代の劇場やテルメ(公共浴場)から、バロック様式の教会群まで、長〜い歴史を感じさせるカターニア。ちょっとカフェから周りを見ると噴煙で黒くなった壁。まだまだ噴煙をあげるエトナさん。人間が建物を建てて生活する前から続く大地の命を感じる街。
いいですよ〜。ここ。



次もカターニアの街を紹介しまーす。

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