Saturday 11 February 2012

ここのとこ、アジア食です

先にことわっておきましょ。

写真、ないです。
料理の話をするのに、写真、ないですから。
なぜって。出来栄え悪いの、私の料理。味は悪くないんだけどねぇ。
以前は珍しがって、(和食など)作るもの全て写真に撮っていた相方も、撮り甲斐がないのか、一切カメラを持ち出さなくなりました、、、。あぁ、これに気付いてしまうと一層ショックかも。

以下、本文に参りましょう。

私の料理にはムラがある。
楽しみながら料理するとき、嫌々ながら料理するとき、味にはっきりと差が出ます。
嫌々ながら作ったときには、そのままの気持ちが入るから、やっばいでしょってくらいに。味というよりも調理具合に。パスタも米も野菜も固く、、、。わざとじゃないんだけどねぇ。嫌々やっていると焦りというか、時間を短縮したくなって、いい加減になるのかと。
嫌々ながらでも料理するならばマシな方。それ以上は、別の部屋で仕事をしている相方の肩をポンポンと叩きにいき、「よろしくな」と一言。
幸い、相方は料理が嫌いではないので、よほど忙しくない限り料理してくれる。
相方が料理できて在宅仕事だから頼めること。あぁ、世の中うまくできてるぅ。やっぱ、私のパートナーなんだわぁ。

前置き(二つも)はさておき。
今週は、そこそこ私に気合いがある。セイタンも作ったし。
そして、ここのとこ、どーーーーーーーしてもお好み焼が食べたかった!
されど、ベジタリアンのお好み焼を作るには、何をいれたらおいしくできるかって思いつかなくてうっちゃったまんま。もちチーズとか変化球なお好み焼をしたくともモチがない。
そこで、ちょうどよく素材が手に入った!(やっぱ、世の中うまくできてるぅ!)

以前に友達から「キャベツの代わりにベルザを使ったっていう話をブログで見た」とうイタリアお好み焼情報をもらっていた。
これ、試してみたかった。お好み焼するときはキャベツ(カボロ・カプッチョ、キャベツっぽいけど、葉の重なり具合がきちーっと綺麗で真ん丸になってる)を使っていたけど、日本のキャベツより少々固めでイマイチなぁって思ってた。
で、ベルザ。冬の旬のもの。ベルザはケールの種類だと思う。今まで見たことのあるケールのように葉は広がってなく、キャベツのように丸まったもの。葉はちりちり、超ちり面。
普段はよーく煮込んでスープにしているので、生で生地に混ぜて焼くだけで大丈夫かなって心配はあった。とりあえず、チャレンジ。
ベルザを細かく、長さも短めに千切りして、生地にぶち込む。

そして、ここで真打ち登場。
今回使ったのは、バカラ・ヴィチェンティーナ (Bacalà vicentina、baccalàと書いてバッカラと言うこともあるらしいです)!
バカラとは塩漬け鱈の干したもの。塩漬けしてない干し鱈はストッカフィッソ(stoccafisso)というらしいけど、とにかく、鱈ざんす。こちらを使ったヴェネト・ヴィチェンツァの郷土料理の一つ。
相方マンマはヴィチェンツァ出身。イタリア北東部のヴェネト州の街。だから、バカラ・ヴィチェンティーナは相方マンマにも相方にも「おふくろの味」なわけ。
ただ、作るには時間がかかる。私は作ったことないけど、まず何って、干し鱈を数日間水に浸けとかなきゃいけない。
この鱈が結構デカい。(実は数カ月前から)用意していたものは50センチくらいはあったかと。干してあるからかっちんこっちんで、包丁なんか入りゃしないので水に浸けなきゃ料理ができない。
50センチもあるかっちんこっちんの鱈をどうやって浸けておくのか?
あるんですよ、それが。浸けるため(他にも長いものの料理に使えると思う)の鍋が!
すごく単純な丸鍋を、冗談ですか?って感じに横に伸び〜っと伸ばしたモノ。何ですかこれ?ってびっくりしちゃった。

そんな鍋で今回は丸4日間水に浸し(料理本によっては7日間浸せとか書いてあることも)、包丁が入るころになったら骨ごとぶつ切りにし、ひとつひとつロールして紐で結び(チャーシューを作るようなタコ糸)、鍋に入れて煮る。
煮る前に他にも何かしなきゃいけないのか、煮る時間や、煮るときに入れるものなどは、すんませんが省略。だって知らないんだもーん。

で。
できあがったバカラ・ヴィチェンティーナを食べに来ない?と先日(セイタンを作った日)呼ばれ、それはありがたい!と行ってきたわけ。
実際、できあがったモノは相方マンマにしたら大失敗だったらしい、、、。なぜかというと、水に浸ける前だか後だかに、身を叩くのを忘れて固いままになってしまったから。
えぇっ! 充分においしいのにっ!
食べ慣れてない人、私のように気にしない人にはわからない納得のいかなさがあったみたい。「母が作るのはこんなんじゃなかった、、、」と残念そうな相方マンマだったわ。

そんな鱈一匹分のバカラ・ヴィチェンティーナは、3人で食べてもまだ残る。だからもらってきたというわけさ。

大事な一品だけど、これってお好み焼にいけるんじゃね?と考えた私。
そのためにベルザも買ってきて準備は万端。

ただね、、、。合わなかったときが怖い。
せっかくのバカラ・ヴィチェンティーナを台無しにしてしまう。そして、文句を言われる、、、。変なもの作りやがって、と(そこまでひどいこと言われないけど)。
だから、3切れ残っていたうちの2切れだけ細かくして生地にぶち込む。ちょっと小心者な私。

で、焼く。
そして、食べる。
生地はいただきもののお好み焼用の粉に山芋パウダーを混ぜたもの。なぜか今日はずいぶん粘りが出て腰の強い生地ができた。
かつお節、青のり、オタフクソースをかけて、、、。

いけるじゃん。とっても!
わーい。大成功! ベルザは細かく切ったから、本当に火が通ってるかどうか知らないけど、カボロ・カプッチョよりいいと思う。
(これがよく火が通ってなかったとして、それが相方にバレると、ベルザは時間をかけて調理して柔らかくするものって感覚が頭にあるから別の文句を言われる可能性も高い。私は生でも何でもミキサーに入れて野菜スムージーにしちゃうけど、基本的に生野菜が得意ではない相方なので。)

いやーん。おいしいじゃなーい。
こんなことなら、バカラを3切れぶち込むんだったー!

いやいや、大満足でしたわ。
日常ベジタリアンの私でも、人様に作っていただくものは何でも食べます。ありがた〜いバカラ・ヴィチェンティーナのお好み焼、おしかったわ。


そして、その日の夜は調子に乗って、先日のセイタンを使ってギョーザにしてみた(友達にアイデアをもらったの。ありがとね〜)。
こちらはそこそこって感じかなー。アイデアは最高なんだけど、ギョーザの皮が全部、一部分固いとこがあったのよ、、、。古すぎた。
でもねー、調子に乗って浮かれすぎたのか失敗を犯してしまった。ギョーザにして焼く手前で「しょうが入れた?」と相方に聞かれ、、、。はっ! 忘れたっ!
基本の”き”でしょーよ。私、何してたんだろー。セイタンと白菜とネギ系ハーブ(エルバ・チポッラ、浅葱)と塩しか入れてない!

しょうがない。(←シャレじゃない)
しょうがとニンニクをすり下ろして醤油と混ぜて即席タレにして挽回。

セイタンと白菜のみのネタ、大量に作っちゃったから半分はシュウマイ型にして冷蔵庫へ。今晩は同じネタで蒸しシュウマイなのだ。(しかも、同じタレでしょ。)

そして、今日、昼ご飯を食べているときに、はっと気付いた!
シイタケも入れてないじゃーーーーーん。
何してんのかねぇ、はぁ。本当にムラのある料理しかできないのねー。

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