Thursday 21 June 2012

うちのネコ:暑い日の定位置

なんでしょ、まだ6月だというのに連日30度越え。イタリア各地、40度近くまで上昇してるらしい。

うちのキッチンの床はタイル。ひんやりするのか、ネコはタイルに身体を押し付けてじーっとしてる。
どこか女子なとこもあるせいか、あまりおおっぴらにどでーんと腹を出してることとかないけど、今日は私のポルトローナ(ひとりがけのソファ、袋型してます)で腹出して寝てた。





めずらしい。

暑さのせいか、行動ものろのろで、あまりやんちゃなことしないからいつもよりかわいく見える。

暑いときの定位置はなぜか私のコンピュータの後ろ。私は目の高さに合わせるため、ラップトップを台の上に乗せて、外付けキーボードを使ってます。(長時間のコンピュータ作業には良い姿勢をキープするのに欠かせません。)


カメラを向けると、意識して逃げたりする女子っぷり。
今日は睨まれた。

コンピュータの後ろとか、コンピュータを置いている台の下、暑くないのかな。

Monday 18 June 2012

願いをこめて千羽鶴

千羽鶴。
多分、1000羽のうちの数個を折ったとか、そんな手伝いならばしたことあると思う。

まさか。ここにきて(イタリアに来て)、千羽鶴を作るとは思わなかった!

友達のシルヴィアが、今月末に結婚する。
日本に住んでいたこともあるので、日本大好き!
「千羽鶴は願いをこめて作るんでしょ? 結婚式に飾りたいの。相談にのってくれない?」と、5月くらいにお願いされた。

シルヴィアの家に行くと、結婚式の飾り付けが載っているどこかのウェブサイトに、羽を拡げた鶴が等間隔に縦に並んで糸で繋がって、夏の日よけカーテンのように天井から吊り下げられている写真を見せられた。

わぉ、綺麗!

「全部、白い鶴で、こういう飾りをしたい!」というのがシルヴィアの希望。

相談というのは、どうやって折り紙を手に入れるかということ。
イタリアに、千羽鶴用、しかも白のみ1000枚なんて、手に入りっこない。
それほど大きいものを作る気はないというので、A4のコピー用紙を正方形に切ってもらえば?と提案してみた。小さいサイズならば1枚のA4から4枚取れる。

近所の印刷屋に切ってもらえるか頼んでみることになり、紙が用意できたら折るのは任せて!ということで帰ってきた。

その次に会った時にはカットされた紙の束を持ってきて、「はい♪」と渡された。
何枚あるんだろうか? 多分100枚程度。

テレビを見ながら、ぼけっとしてるときに、、、などなど、時間があるときに鶴を折った。
時にはぼけーっとしすぎて、不細工だなぁ、なんてものができてしまうこともあったけど、「シルヴィアの幸せのために」と気合いを入れ直して心をこめて鶴を折った。

会うたびに、折った鶴と新しい紙の束とを受け渡しあい、先週は「あと103羽!」と言っていた。
昨日、私の持っていた分を折り終わった。
何羽折ったかな。300羽くらいあったかな。
シルヴィア本人とシルヴィアのお母さんが折ったものがあるから、これで1000羽になるはず。

こんなに折ったの、本当に初めて。
少し気を抜くと、本当に不細工で、頭も尻尾も重そうな鶴になってしまう。願いをこめないと美しく仕上がらない。

あとは、彼女が糸を通してバランスよくつるすだけ。(これが一番大変かも)
月末、街の小さな元教会(今はギャラリーになっている)で、互いの家族だけで小さな結婚式を挙げるのだそう。

実際の会場を見れるかどうかわからないけど、天井の高い教会にうまく飾り付けられますように。

お手伝いできたので、私も幸せをおすそわけしてもらった。

シルヴィア、お幸せに!


Saturday 9 June 2012

嬉しいお手紙をいただきました - チャリティー活動報告

昨日、とーーーーっても心温まるお手紙が日本から届きました。

昨年、相方が個展を開いたときに、相方の絵を使ったポストカードやカレンダーを販売して、日本の「紙芝居文化の会」の活動にあててもらおうと、寄付を募りました。(そのときのブログはこちら
今年の3月にも、ミラノのLa Zaccaさんのご協力を得て、再度、ポストカードを販売していただき、集まった義援金は730ユーロ。(実際は830ユーロですが、100ユーロを印刷経費で引いています。)
義援金は無事に「紙芝居文化の会」を経て、宮城県で昨年7月から被災地の子供たちに紙芝居や人形劇などを通して共に元気に育ってほしいと願いをこめて活動を始めた「みやぎ子どもの文化を支援する会」へ届きました。

そして、大きな被害を受けた気仙沼市の三つの児童館に紙芝居をお届けすることができたとのご報告をいただきました。
手紙とともに、送られた紙芝居を両手いっぱいに抱えている子供たちと、紙芝居に聞き入るたくさんの子供たちの写真が同封されていました。
さらには、みやぎ子どもの文化を支援する会が発行しているニュースレターに、相方が今回の活動に至る思いを語った手紙の要旨を紹介していただき、そのニュースレターも同封されていました。

この活動に賛同してくださった皆様に心から感謝申し上げます。
子供たちが早速楽しんでいると聞き、相方も私も嬉しくなりました。
津波で家財道具、子供たちの本やおもちゃ、学校や図書館の本、教材などが流されてしまったところに、明かりを灯すお手伝いができたと思うと、やってよかったなぁと思います。
募金にご協力いただいた方はもちろん、活動の場を拡げる機会を与えてくださったLa Zaccaさん、募金を運んでくださった日本の出版社の方、個展会場の売り場に飾る絵を日本の子どものために描いてくれた甥っ子などなど、たーーーーーーーーーくさんの方からご支援をいただきました。突き詰めると、本当にあちこちから様々な方からのサポートでなしえた活動です。

生活環境はまだまだ厳しいと思うし、子供たちが受けたトラウマも大きいものでしょう。
子供たちが元気に笑顔でいれば、大人だって元気のエネルギーをもらえます。
元気のエネルギーが次のエネルギーにつながって大きなものになる。それを信じて、遠くからではありますが、子供たちの成長、被災地の方々の健康と幸せな生活を願っています。

以上、活動報告とさせていただきます。
みなさま、本当にありがとうございました!





Monday 4 June 2012

蚊対策の真打ち候補 - こんな効能にも期待

先日から紹介しているホメオパシーのLedum palustre(イタリア語)、調べてみたら、虫刺されにもいいんだって。

蚊よけだけでなく、蚊に刺されたあともってことでしょ。

そういえば、飲み始めてからすぐに蚊に刺されたけど治りが早い、、、かも。

私の場合、蚊に刺された後、もちろんかゆい。でも、叩いたりして我慢しとけば、割りとすぐにぷくっとした腫れもひく。ただし、翌日あたりに、どーしよーもなくかゆみがぶりかえしてきて引っかいてしまう。

飲み始めて5日、かな。
初日は義母の家の庭で食事してて刺されたし、3日目にも近所の美術館の庭でコンサートを聴いていて2ヶ所刺された。
でも、翌日にかゆみがぶりかえしてこない。

効いてる、、、んでないの?

いいんじゃなーい、これ。

もうしばらく観察してみないと何とも言えないけど、夏の必需品になりそう。

Sunday 3 June 2012

未来のアーティスト達

今年の3月だったか、4月だったか。
相方が地元の高校で美術を教える機会をいただき、2回だけの特別授業を開催してきました。

たった2回。ほんの数時間。
15歳〜16歳(かな?)の生徒25人の美術クラスで、何を題材にどう教えるか。久しぶりに教壇に立つことになり、かなり緊張感があったよう。(今まで、高校や幼稚園で講師をしていたこともある。)

題材にしたのは、薬箱のようなパッケージデザイン。
もちろん、ただのパッケージデザインなわけありません。

私が表現するならば、こんな感じだと思う。
「こんな気持ちのときに、この箱を開けてください」

中には紙が1枚。
内容ブツは、一篇の詩。

おわかりでしょうか。
詩が人の気持ちに与える効用(?)を具体化、商品化することがこの授業のテーマなのです。

相方が考えついたアイデアではない。若い頃、本を与えるように誰かが相方に与えた小さな箱、まさに薬が入っていそうな箱で間違えてしまいそうなくらいだけど、中には短い詩が入った箱。ここからヒントを得ている。
残念ながら、イタリア語版はどこかにいってしまって、手元にあるのはスペイン語版のみだったけど、この箱を片手にエネルギッシュな高校生25人の中に、おっさん一人、入っていったわけです。

この課題には要素がいっぱい。
詩を選び(多分、全員、有名な詩や歌詞を選んでいて、自分で書いた人はいなかったと思う)、パッケージデザインを考えてデザインする。
パッケージデザインは、普段から目にする薬箱や化粧用クリームの箱などをよく観察しなければならない。箱の形、色、開閉方法、写真や文字のレイアウトはもちろん、商品名、効能、成分、有効期限、使用後のケースのリサイクル方法、バーコードなど、箱の表に記載する内容をひとつひとつ細かく考えて決定しなければならない。これって、マーケティングの要素もあるってことですよね。
パッケージをデザインするだけではなく、パッケージの展開図、サイズも研究して、最終的には紙でパッケージを工作しなければならない。

2回の講義を終えて、発表展示をするとの連絡が入った。
父兄や一般も入れるようになってたので、私も行ってきました!



生徒達の作品の一部を紹介します。クレマのレオナルド・ダ・ヴィンチ科学高校の生徒の作品です。

Labori dai studenti Liceo Scientifico L. da Vinci, Crema

例えば、白い箱。コンタクトレンズの箱を模してます。
選んだ詩は、ラドヤード・キプリングの『If(伊題:Se)』。
成分は、詩の構成に関係する文法用語のようなものが使われているので、私にはうまく説明できませんが、効用は直訳すれば「安定した考え方や決断を視覚化する能力を呼び戻す」とあります。
『If』は有名な詩だと相方から言われましたが、私は知りませんでした(ほほほ、無知なもんで)。イタリア語では解釈しにくいので、ネットで英語を探して「なるほど!」。
詩、内容、パッケージにコンタクトレンズを選んだこと、などなど、全体を通して、私には気に入りました!

そして、縦長の箱はイタリアの狂気の詩人と言われる(らしい)ダヌンツィオの詩『La Pioggia nel Pineto』が題材。
詩の意味はわからないけれど、気に入ったのはパッケージに書かれている「自然由来の”耳を傾ける”ことに富んだ成分です」の一言。うーむ、なんだか深いなぁ。

白黒の箱はイタリアの詩人、パスコリの『Il Lampo』。
残念ながら、、、中身が空だった、、、。でも、箱には「懐中電灯のように使えます」と。どうやら、先が見えないときに照らしてくれるものなのかな。

他にも「愛情にフィルターをかける効能」とか、「このクリームを使えば心が弾む」とか。ガムのパッケージを模したのもありましたよ。

少しの時間、作ったときに難しかったこと、作った後の感想など一言いう時間があったんだけど、面白かったのはある男の子。
「こんなんやりたくなかったし、興味もわかなかったし、作っている間もつまんなかったけど、できあがってみたら超気に入っちゃった」と。
夏休み前にいい作品ができて良かったね!


さて、私が25人の作品のうち、なぜこの3つだけ手元にあるかというと、、、。
各自10個ほど作って、物々交換ならぬ、詩交換してたんですよ。
詩交換というのは、作品が欲しければ、自分で詩を書くか好きな詩を紙に書いて、設置してある箱に入れて作品を受け取るというシステム。やること、にくいねぇ、ヤング達!
私がイタリア語でも英語でも詩など書けるわけないので、松尾芭蕉の俳句を日本語で書いて渡してきました。



今回の作品展示に一番感動していたのは相方。
まさか生徒達が自分たちだけでここまで素晴らしい作品を作るとは驚きだったみたい。
あまりに感激して、相方が友達と近々開催する展覧会に、高校生達にコラボ依頼したとこですよ。
若い未来のアーティスト達の作品が学校外で展示されるの、楽しみです!


Friday 1 June 2012

蚊対策の真打ち候補ー昨日の続き






蚊対策で昨日から取り入れたホメオパシー、Ledum palustre。
こんなお花です。(写真はWikipediaから拝借しました。)
和名は多分、イソツツジ。

今朝も飲んでますよ。
私が持っているホメオパシーは7c(ホメオパシーのポテンシー)。毎日一粒服用するように教えてもらいました。

で。

飲み始めの昨日、どうだったかというと、、、。






5ヶ所刺されました、、、。

撃沈。

いやいや、まだ飲み始めだからさ。
いつ効いてくるのかわかんないしさ。

ホメオパシーって不思議。
すぐに効くものもあれば、じんわり効くものもある。
それほど扱いに慣れていないので、詳しいことは言えませんが、、、。

昨日は最初の薬剤師さんに言われたこと「血液を苦くするのよぉ♡」と書きましたが、購入したときに担当してくれた薬剤師さんは「皮膚から蚊が嫌いな匂いを醸し出させる」と言ってました。

どちらにしろ、蚊が寄ってこなけりゃいいんだけどね。

家にある本で調べたところ、Ledum palustreはリウマチ性の通風にもいいんだとか。
実はうちの相方、どうやら遺伝っぽい通風がある。私の食事に合わせているせいか、動物性のものを摂取する機会は減り(チーズだけは減りませんがね、、、)、植物性のものが増えている。そのおかげか、痛みはほとんど出ていない。
でも、旅行先で”飲みすぎ”、”食べすぎ”、”疲れすぎ”の3大パンチをくらうとすぐに痛みが出てくるらしい。そんなとき、このホメオパシーを試しに服用させてみようかと思っている。

とにかく、、、今年の夏は蚊に刺されが減りますよーにっ!