Tuesday 27 March 2012

今年も行きました、ボローニャ国際絵本展

3月に入って、冬眠から抜け出て活動を始めた生き物のように、わさわさと活動している私です。

で。
先週、1日だけですが、ボローニャのフィエラで開催されていた『ボローニャ国際絵本展』に行ってきました。

いやいや、私、絵本とかそういうことに関係した職には就いてません。
うちの相方がそういう仕事をするので、その縁があって行くわけです。
相方だけ行けばいいんでないの?というとこですが、この展示会はイラストのコンテストで選ばれた原画の展示をしているので、目の保養にもなるんですよ。世界中から子供向けの本が集まるので、観てて楽しいんです。

そういう楽しみもあるのですが、今回は別に大きな目的がありました。
去年の暮れに開催していただいた相方の個展と、先日ミラノのLa Zaccaさんで行われたチャリティーの2ヶ所で、日本の「紙芝居文化の会」に寄付するという目的で、相方のつくったポストカードとカレンダー(個展のみ)を販売しました。
その寄付金を、ボローニャ絵本展にいらっしゃる方に渡すという大きな役目です。
ボローニャで無事に寄付金を渡すことができ、「紙芝居文化の会」の活動のひとつである「おすすめ紙芝居マラソン」に使用していただきます。これは、日本各地に紙芝居セットを送るというもので、今回特別に東北エリアで活動する企画だそうです。東北の子供たちの笑顔が見れることが楽しみです。
この場を使って、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

というわけで、今年もボローニャに行くチャンスができて楽しんできたわけですが、今回はかなりの駆け足状態。
朝は4時間半ドライブ(高速を使わなかった、、、)、帰りも4時間ドライブ。
フィエラも観たかったところを駆け足で周り、相方が挨拶しなければならない出版社の人に会い、最後にはフィエラから出て、ボローニャのチェントロで開催されていた「手から手へ」というチャリティーイベントを観に行ってきました。
こちらのイベントは、スロヴァキア在住のイラストレーター、降矢ななさんが声をかけて世界中からイラストレーターが集まり、「手から手へ」というテーマで作成した作品を展示してました。こちらも本当に素晴らしかったです。
ボローニャでの開催は終わってしまいましたが、3月28日から1ヶ月、スロヴァキアで開催されるとのこと。スロヴァキアへお越しの方はぜひ行ってみてください。(詳しくは、リンクからどうぞ。)



さてさて。
今回のボローニャで初めて、ボローニャの図書館に行ってきました。
今まで2度、ボローニャを訪れましたが、いつも図書館の前を通るときは閉まっている時間か閉館日。やっと見れました!


ボローニャのチェントロ、マッジョーレ広場にある元株式取引場を使った図書館。
入って中央のホールは3階まで吹き抜けになった大きな部屋。広い! 圧倒されます。

こんな素敵な図書館があるボローニャ、羨まし〜。

奥の書架が並んだ図書室は、ル・コルヴィジェのソファがあって、ゆっくり本を読みながらくつろげます。









このホールで、絵本展に合わせて絵本原画の作成段階を展示してました。
その中に、私が最近気に入っているSuzy Leeの紹介が!

彼女の絵本作成の手順とともに、かわいい「たてばんこ」のような作品もありましたよ。


来年のボローニャ絵本展は50回目。普段より盛大に行われるのではないかと期待してます。

Friday 16 March 2012

ショーペロにテンパり忘れたもの

水曜日、ミラノ近辺、ショーペロでした。

ショーペロって、ストライキのこと。
以前はショーペロでも何でも、ミラノ中心に出ることはあまりないので関係なかったけど、その日はショーペロ決行時間内にミラノのある地点にいなければいけない日だった。この事態は私には初めてのこと。
ショーペロがどの時間のどんな範囲で決行されるのか、各鉄道会社、バス会社のサイトを見比べながら前夜に入念にチェック。(例えば、24時間ストの場合でも、朝の早い時間と夕方以降は運行が保証されているルールがあるので、動いている時間帯はある。)

今回のショーペロは鉄道で昼間の4時間。郊外の路線バス(ミラノATM以外)のショーペロはなし。でも、ミラノのメトロ(ATM)は8:45から4時間ストップするから、うちからバスでミラノに着いても目的地まで移動の手段がない。
目的地に徒歩で行ける地点まで、鉄道のショーペロが始まる10:00前に着いておいた方がいいということに。
うちの辺りの路線はショーペロに関係しないらしいことが書かれているけど、ミラノに近づくにつれ複数の会社が乗り入れるので、ある部分がストである部分は動いているようでは遅れも考えられる。とにかく、私は現地に着いていたいんだよ。

結局のところ、ふたを開けてみると、車で20分くらいの途中の駅まで相方に送ってもらえば目的地まで電車一本で行ける路線(私が普段は使わない路線)は通常通りの運行だったけど、前日にウェブサイトでチェックしても「○○以外の路線は影響がないでしょう」という程度の曖昧な情報。ここはイタリア、当日に何が起こるかわからないので、かなり早めに家を出た。

早く出たおかげで問題はなかったのですが、、、。
ショーペロの中、時間通りにミラノに行かなければ!という緊張で、私が忘れたもの。

それは、、、。







まゆげ。




え?




聞き直さないでっ。お願いだからっ。

でも、私が忘れたのは、眉毛、つまりお化粧なのっ。



私の眉毛、形はあるけど、色が薄いのさ。
形がある分、何とか過ごせないことはないけれど、でこっぱちなため、顔の上半分がつるんとしてしまう。

本人、この辺はちょっと気にしてることでして、、、。

気がついたのは20代前半。
眉毛くっきりの幼なじみと写真を撮って、後日その写真を見たときにがく然。
くっきり眉毛の幼なじみ。おでこ全開のだんご頭に薄眉の私。私、目から上の顔半分おでこじゃんっ! まゆげ、うっすー。
恐ろしくなって、これに気付いたときから眉化粧の物品を用意し、それ以来はかかさず眉毛に色をつけている。

元々化粧が薄い私。東京OL時代でも、長いこと化粧なしで過ごし、そろそろちゃんとしようかなと思い始めた20代後半に、ファンデーション、眉毛、マスカラくらいはつけるようになった。(その後、激務ですごい顔になるので、ほお紅も足すことにした。)
とにかく、会社に行く日はファンデーション+まゆ毛+マスカラ+チークは朝の準備の流れに入っていた。

でも、一回だけファンデーションのみで会社に行ってしまったことがある、、、。
同僚には「顔色が悪いけど大丈夫ですか?」と聞かれて疲れてるのかなと思ったけど、ランチをみんなで外に食べに行ってオフィスに戻るまでずっと気付かなかった!
同僚にまゆ毛が書き忘れたことを言うと、「何か違うと思ってたけど、そこは気付かなかった!」とのこと。そうそう、だからちゃんと形はあるのよ。いきなりバレるほど薄眉ではないわけよ。


薄眉ではないとはいえ、本人、まゆ毛を書き忘れて出かけてしまうと結構あせる。
こちらに来てからは、余程のことがないとファンデーションもマスカラもチークもつけないけど、まゆ毛だけは忘れないことにしている。まゆ毛くっきりの幼なじみと一緒の写真を見たあの日から始めた化粧と同じに戻ったということ。(肌のシミとか艶も戻ればいいのになぁ。)


そんな事態に電車に乗ってから気付き、到着してから歩いていける範囲で眉ペンを買えるところを必死に思いだし、到着後はその店へ直行。
買わずにテスターでちょいちょいとつけて済ませたけどね。



ショーペロ初心者の私。
ここのところ早起きもしていない私。
毎日出かける(通勤とか)習慣がないから、朝の準備に流れがない私。

頭の中はぐちゃぐちゃにテンパってたみたい。持ち物は忘れずに持ったけど、自分の顔の一部を忘れた、、、。落ち着け〜。

Sunday 11 March 2012

再度、震災チャリティーイベント告知でーす。(ミラノと日本国内)

あれから1年経ちました。
こちらにいて時々聞かれること。日本人以外の方から「日本人はみんな、大丈夫、良くなってるって言うけど、本当?」と。
本当だと思うけど、ウソも混ざっているかもしれない。カナダの友人は、近所の日本食レストランで働く男の子から同じような言葉を聞き、「日本人の芯の強さを感じる」と言っていた。

正直に言うと、私にはわからない。遠くから見守るだけで、震災についてはコメントしがたい。
良くなってはいるだろう。あちこちから元気の出る話を聞く。閉じていた店の再開、新しい事業の開拓、国民の防災への意識の高まり、などなど。
でも、つい先日、「建物の屋上に乗っているバスを撤去」というニュースを聞いて、これを眺めて1年過ごした人はどんな気持ちなのだろうと考えさせられることも。

震災のトラウマは、人の心にも身体にも、動物にも、植物にも、世界にも、地球にも、深い爪跡を残している。それでもみんな、生きている中で、さまざまなトラウマと付合いながら成長している。今まで生きて成長している地球ってすっごいじゃんって思う。
私は被災していないけれど、自分が受けたトラウマを抱えている。受けた影響の大小はあれど、ただ悩むよりも、悩みながらも得るものを得て成長したいと願っている。同じ「生きる」ものとして、今助けを必要としている東北の方々、これからの地球を応援したい。


真面目なコメントとともに、震災チャリティーイベント告知でーす。
以前も紹介しましたが、再度、紹介させてください。


☆ミラノ・トリノ近郊にいらっしゃる方へ
Messagi dal Giappone - cosa abbiamo imparato dopo il terramoto & tsunami
主催するのはミラノ、ナヴィリオ地区の雑貨店、La Zaccaのオーナーさん。「地震の後の復興活動を見て、私は勇気をもらえたから。支援ではなく、感謝を込めて」と。
・ミラノ:2012年3月11日〜17日 La Zacca (via Conchetta 17, Milano)
・トリノ:2012年3月18日 abc in Cucina (corso Vittorio Emanuele II 86, Torino)


☆日本にいらっしゃる方へ
震災で消えた小さな命』展
動物、植物も私たちと同じ命なんだというメッセージとともに、日本、海外のイラストレーターがイラストを提供しています。
主催するうささんも、動物と自然をこよなく愛する優しい方です。その名の通り、うさぎと暮らしてますよ。ご本人、「うさぎみたいだね」とよく言われていたんだとか。
3月半ばから、愛知、宮城、岩手、東京、和歌山、台湾と周り、今後もまだまだ続くそうです。
詳しい日程、ギャラリーは上記のリンクからご参照ください。



イタリア北部在住、または訪問予定の方、日本のイベント開催地近くにいらっしゃる方、ぜひ足をお運びください!

Friday 2 March 2012

やっぱりうちのは猫だった





ざんっ!
のっけから、ネズミです。すでにしっぽがありませぬ。

あれ? どっかで見たことあるような?と思われた方。そうです、IKEAの99セントの小さなぬいぐるみ。

うちの猫(名前はネコ)は、なぜかこのぬいぐるみがお気に入り。今回で4匹目。
与えてはぼろぼろにし、友達にと思って与えたのに無残な姿にしてくれる。
すでにしっぽがない最初の写真。数分前に食いちぎられた後。

今回は、ちょっとした仕掛けをしてみた。
「猫にまたたび」って、猫が好きな草があるじゃないですか。こちらで売っているネコ用ハーブを与えると、そこそこ食いつくうちのネコ。でも、面白いほど食いつくものは別のものだった。

何かというと、ハーブティーになってるValeriana(ヴァレリアナ、カノコソウ、吉草根は東洋医学で鎮静剤に使われる)。

私はキク科アレルギーを持ち始めたようで、リラックスしたくてもカモミールティーでは身体がかゆくなる。
なので、代わりに簡単にスーパーで手に入るもので見つけたのが、Valeriana。色んなメーカーから出ているっぽい。
ある日、そのお茶を飲んでいると、ネコがやたらと寄ってくる。カップの周りを鼻でくんくん、しまいにゃ、ティーカップに手(足?)を突っ込んでくる始末。
放っておくと、ティーバッグが入っていた紙ゴミ(ティーバッグの個装の紙)をゴミ箱からあさり出して、ずーっとねちねちカミカミと遊んでいる。

むむむ? うちのはヴァレリアナ狂か?

というわけで、ヴァレリアナのティーバッグをIKEAのネズミのお腹に入れて、ネコに与えてみた。






なーに? またネズミのおもちゃ?






はっ!









目にも留まらぬ早業でひったくる。

ぱぁーんっ!

(2本足立ちはこの子のお得意技)









 調べる。













噛む。











また噛む。
見よ、この逆立った毛。











そして、また噛むぅーーーー。


ねちねち、カミカミ、ねちねち、カミカミ、、、。










「ネコっ!」なんて声をかけようもんなら、





あ、睨まれた。
怖い。
ジャマした私が悪かった。








うちのネコは完全に家猫で、食っちゃ寝、食っちゃ寝の毎日。
でもこの時ばかりは猫本来の狩りの姿をみた感じ。



この後、ネズミを触ろうものなら、ネコの唾液でぐしゃぐしゃ。きもっ。

他のネズミ型のおもちゃとか、鈴の入ったボールとか、 与えても食いつくのは最初だけ。ぜんまい仕掛けのネズミにはほぼ目もくれず、、、。3ユーロくらいするのにっ。
今は、ねちねちカミカミでぼろぼろのIKEAネズミも合わせて4匹。私の周りにいつもどれかが転がっている(私の普段の居場所は、キッチン兼私の作業場兼ネコの居場所)。遊べなくなるくらいボロボロになったら、ネズミ型以外をあげて気に入ってくれるか実験しようと思ってる。

Thursday 1 March 2012

電子レンジでポテチ!

こんなん見つけました。
タイトル通り、『電子レンジでポテトチップ』でございます。

"How to make potato chips in the microwave"

英語サイトなので、簡単にご説明。
1. じゃがいも(皮つきでも、皮を剥いた後でも)をスライサーなどでスライスして水にさらしておく。量はくっつかないように皿に並べて電子レンジに入る程度。私はじゃがいもの小さいのを一つでチャレンジ。
2. 水からあげて、布巾などでじゃがいもの水分を取れるだけ取り、キッチンペーパーを強いた耐熱皿に並べる。じゃがいもがくっつかないように。
3. 塩や好みでハーブなどふりかける。(私は日本の友達からもらった無印のポテチ用の味付き粉末パウダーを使いました。)
4. 電子レンジの最大出力で3分。(うちの電子レンジは900ワットでした。)
5. じゃがいもをひっくり返して、半分の出力で3分。
6. さらにひっくり返して、半分の出力で1分。






私がトライした結果はこちら。
上記リンクの写真とはほど遠い、、、。

焦げたように見えるのは、味付き粉末パウダーを使ったから、そのパウダーが焦げた後。これがキッチンペーパーにくっついてひっくり返しにくく、塩だけで作ればよかったなーと反省。





なんか、写真で見るとおいしそうなんだか、どうなんだか、、、。

でも、まずくはないです。だって味は粉末パウダーの味だから。

ただねぇ、スライサーでじゃがいもをスライスしたんだけど、それが分厚かったみたい。少し生な感じが残ってしまった。そこが失敗点。スライスするときに力を入れすぎたかも。
あと、粉末パウダーをかけすぎて辛かったかな。粉末パウダーの材料に溶けるものが入ってたから、電子レンジで調理している間に溶けてキッチンペーパーにくっついてしまった。この辺も失敗点で次回は要注意。

ちなみに、わたしはノンオイルで作りました。油をのせて焦げ感、風味をつけたい場合は、はけを使ってオリーブオイルを塗るといいって書いてありました。
ノンオイルの自家製ポテトチップ、ヘルシーじゃないですか。
次回はオーブンでチャレンジするのもいいと思うけど、あの大きなオーブンをこれに使うのかと思うとちょっと大袈裟すぎるような気がしなくもない。

イタリアではまだ食品用の乾燥機なるもの(dehydrator)を見たことがない。これがあれば電子レンジのマイクロ波を受けずにもうちょっといい自家製ポテチが作れると思うんだけどな。まだローフードが盛んではない国なので、他の国から輸入するしかないかも。(懐にそんな余裕はないので、いつになることやら。)

スライスしてしまうとほんの少しにしか思えないけど、これでもじゃがいも1個分。
ポテトチップの一袋には何個分のじゃがいもが入ってるんだろう? 一気食いしていた頃の自分が怖い、、、。

お試しあれ!