Monday 23 September 2013

どんぶり勘定な人たち

昨日、スーパーで食料品の買い物をした。
精算後、何だか予算オーバーだぞ?と感じたときは、あら探しのためにレシートをじーっと見つめることにしている。できるだけレジから離れすぎず、クレームしやすい位置で。

これまでにもお釣りをまるまる10ユーロ間違えられたこと(レジのおばはん、かなりボケッとしてた)、2度打ち(私はこれに出会うことはあまりない)もあったけど、私が出会う回数が多いのはこれ。

バーコード登録ミス。

スーパーのセール品だったり、メーカーが勝手にセールしたり、とにかく値段が変わるとバーコードを記録し直さなければならないのは、スーパーの仕事。
これが結構行き届いてなかったりするのだよ。

昨日も、合計金額が妙に高かった。確かに食料品以外にトイレットペーパーや、安くならないかなーって待ち焦がれてたお菓子の新商品が安くなってたので、毎回買うわけではないものも買ったから、合計金額はいつもより高いかもしれない。
でも、高いぞ。
こういうときは、極貧の勘が働くのか、結構な割合で間違いを見つける。(もしかしたら毎回見直したらもっと間違いを見つけられるかもしれないけど。)

3.8ユーロのものがあった。商品は相方が選んでカゴに入れたもの。
うちの相方、値段に厳しいので、この類の商品をこの値段で買うとは到底思えない。
「これ、3.8ユーロなんだけど、こんなんカゴに入れた?」と聞くと、案の定、入れてないと言う。
袋に入れた商品を取り出してみると、メーカーが値下げキャンペーンをしているステッカーが。半額の1.9ユーロ。

レジにクレームしに行き(言うのは相方ですけどね)、売り場担当者の確認が入り、3.8ユーロから1.9ユーロをわざわざ計算機を取り出して計算。返してもらうべき金額は1.9ユーロ。そして、レジの人が「じゃ、これで」と返してくれたのは、、、。

2ユーロコイン1枚。

え? こっちがお釣りをあげなきゃいけないの?

このレジの人、何も言わないで自分仕事に戻っちゃった。いいんだ、もらっちゃっても。
ならば、もらうさ。

学生時代にスーパーではないけれど、スーパー並に忙しい雑貨店のレジバイトをしていたことがある。小さな誤差でもマイナスのときは正社員さんが自腹を切って、泣く泣く自分のお財布から誤差を埋めていたのを覚えている。プラスの誤差がでたときに自分のお財布に収められることなんてない。単に、次にマイナスの誤差があった場合にそこに補充するために使われるだけ。そういうプラスの誤差で貯めたものが底を尽きたときは、正社員さんが自腹を切っていた。
イタリアに来た当初、銀行でもお釣りを間違えられて、ほんの小銭だけど多くもらったことがある。これも、日本の銀行勤めの友達の大変さを思いだすと、いいのかなぁと首をかしげたもの。

逆に、壊れた自動販売機にあたってしまい、商品は出てこないけどお金だけ食べられちゃうこともある。

一度、この国(イタリア)のレジ締めとか、勘定がどうなってるのか、聞いてみたいもんだ。あんなにきっちりと計算するのは、日本ならではなんだろうか。

イタリアに来た頃、スーパーのレジの仕事なら私にもできるんじゃないかと思ったけど、よく見回してみると、うちの近所ではどこのスーパーでも外国人らしき人をスーパーのレジ係にしているところはない。
こんなどんぶり勘定なら、何か起きたときに責任を問われるのは私たちマイノリティーかもしれないと、悲観的に妄想してしまうんだけど。悲観的すぎ?




Saturday 21 September 2013

熱にコカコーラ?

今朝、会う予定だった義姉から電話があって、息子(私たちからすれば甥っ子、7歳)が熱を出したから小児科に連れて行くのでそれが終わるまで会えないと言っていた。

私たちは義姉宅の近くのいたので、小児科から帰ってきた義姉と外で会い、甥っ子の様子を聞くと「アチェトーネみたい(イタリア語でAcetone)」とのこと。
アチェトーネとはなんぞや?と思いながら話を続けていると、「処方せんも出してくれたけど、医者がコーラを飲んで治せって言ってた」と。

なぬ?
コーラでっか?

咄嗟に「あぁ、また私は聞き間違えてるんだ。きっとコーラなんて飲んじゃダメよって医者が言ったんだ」と勝手に都合よく解釈してみた。こういう聞き間違いはよくしてしまうので、毎度毎度(かなり適当に)幅広く意味を取ることにしている。(必要なときはきちんと聞き直しますけどね。)

義姉は薬局に行くから「あとでうちに寄ってね」と言って去っていった。

帰り道、義姉宅に寄ってみると、甥っ子が、、、

コーラを飲んでる!
やっぱ聞き間違いじゃなかったんだ!

「何でコーラを、、、」とつぶやくと、甥っ子のお父さんが「医者が言うんだよね」と。

なんで、なんで、なんで?
だいたい、アチェトーネって何の病気だ?

そして先ほど、アチェトーネの意味がわかって、少しだけ謎が解けた。
アチェトーネは、アセトン血症(ケトン血症とか自家中毒というものらしいです)のことで、嘔吐するため脱水症状を起こすらしい。
なので、脱水症状を防ぐためにコーラを飲めという指示が出たのかと思うのだけど、、、。

他の飲み物じゃダメなん?

コーラじゃなきゃファンタと言われたようなんだけど、ガス入りの水(イタリアではごくごく一般的に大人も子どもも飲む)にオレンジを絞るとか、もうちょっと健康的なものの方がいいんじゃないのかなぁ、と思うのは私だけ、、、? んなことないよねぇ。


Sunday 8 September 2013

あら。やるじゃん、図書館

1、2年は前のことだったと思うけれど、義母宅の近くで「図書館がネットサービスを始めた」というようなポスターを見ました。

そのときは「イタリア語、しゃべれもせんのに読めるかいっ」と気にしていなかったけれど、多少なりとイタリア語になじみが出てきた今日この頃。
先日義母が、「このサービスは世界各国の新聞を読める」という情報を持ってきた。

相方が図書館に行ってきたついでに、ログイン手続きをしてきたらしく、これでログインすると、、、。

あるある!

Media Library OnLine クレモナ版より毎日新聞デジタルの9月8日のページ

「新聞」のグループで、日本語でフィルターをかけると、毎日新聞デジタル、毎日RT、毎日小学生新聞、報知新聞の4つが出てくる!
しかも、今日の新聞だよ。

あら、すごい。新聞は数だけ見ると、2127紙(スポーツ紙なども含めて)。

オーディオブック(924冊)もあって、電子書籍(25000強)もある!
(オーディオブックは、イタリア語、英語、ラテン語の3種類みたい。ラテン語があるのがイタリアっぽーい。)
※初めて見ているので見方がよくわかってなくて数字は間違っているかもしれません。

イタリアの作家はほぼわからないので、国際的に有名な作家の名前を入力して検索してみると、、、。

たとえば。
『不思議の国のアリス』のルイス・キャロル。
おおお、出てくる。電子書籍もオーディオブックも、イタリア語版も英語版も。

物によってはタウンロードも可能なので、いい本があったら便利かも。オーディオブックも。英語を忘れないためには、これ、いいかもよー。

今、どれくらいの人が電子書籍を利用しているのかな。
私はイタリアに来てから数ヶ月してスマホを手に入れたけど、スマホの中でも超小さいもの。日本の書籍に飢えていたものの、電子書籍なんて絶対に無理なサイズ。

でも去年、iPad miniを買ってから、ちょいちょいとタブレットで文書を読むようになって割とすぐに慣れてきました。結構、慣れるもんだ。

今回見つけた新聞はコンピュータ上で見てますが、さすがに新聞をコンピュータ画面で読むのにはまた慣れが必要だなと感じてます。
いちいち拡大、縮小、スクロールって面倒だから。

ちなみに私が住んでいる街のエディコラ(ニューススタンド)では、日本語の新聞は通常置いてません。日本人は7〜8人いますが、「需要が全くない」とうちの裏に住むドゥオモ広場のエディコラのおじさんが言ってました。
なので、ここで見つけた新聞は、私にとっては貴重なもの。

面倒くさがりの私には画面操作が嫌で、日本の新聞読みたさと操作が面倒と思う気持ちとどちらが勝つかわからない、、、なんて言ってしまうと、「本当に貴重って思ってんの?」って言われそうだけど。


このMedia Library OnLine (MLOL)というサービス。
各コムーネ単位でサイトが用意されているらしく、私がアクセスするのはまずは地元の図書館専用のページ。
ログインすると、「Rete Bibliotecaria Cremonese」と出てくるので、クレモナ県が所有している電子書籍やオーディオブックなどにアクセスできるようです。
ログインをするときに、たくさん地方が出てくるので、各地の図書館もあるのではないでしょうか。在イタリアのみなさーん、ぜひ近所の図書館に聞いてみてくださいねー。